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慈悲法を説き知と情を用いず

(じひほうをときちとじょうをもちいず)

「法」とは、宇宙自然の法則である最高道徳をさしています。
この格言は、最高道徳を他人に説く場合は、ただ知的、感情的に説くのではなく、
相手を開発し、救済したいという慈悲の心から行なわなければならないことを示しています。
たとえば、単に自分の知識を示したいとか、立派な話をしてほめられたいなどの
心づかいで話をすることは、道徳的に見れば効果がとぼしいといえます。
また、個人的に相談を受けた場合にも、相手の話にいたずらに同情したり、
相手の行為が自分の感情や利害に反するためこれを諭すというような
心づかいで助言や指導をすることは、同様に良い結果をもたらしません。
最高道徳では、まず自分自身が他人の幸福を真に願う慈悲心を育てることを基本とします。
このような純粋な慈悲の精神で、開発救済を行なうところに、最高道徳の生命があるのです。

                        広池出版 心のカレンダーより