25

創業にも守成にも苦労して人を愛す

(そうぎょうにもしゅせいにもくろうしてひとをあいす)

私たちは、創業期には相当の苦労をし、従業員や仕入先をはじめ、
事業にかかわる人々を大切にします。
ところが、ひとたび成功すると安心して、
多くの人に支えられてきたことを忘れてしまいがちです。
つまり守成期に入ると、創業期の精神と苦労を忘れて安逸に走り、
あるいは高慢になって人を軽んじたり、無視したりすることが少なくありません。
事業の根本は人にあり、人の根本は品性にあります。
そこで最高道徳では、事業経営の究極的な目的を人心開発に置いています。
そこで経営者は、終始一貫、人間尊重と人心開発救済の精神に立って、
従業員や仕入先など人々の幸せを深く思いやり、従業員とともに品性の向上に努めることが肝要です。
その努力の積み重ねが、信頼と協調によって結ばれた人間性あふれる企業を生み、
また、企業は人心開発のための一つの公的機関となって、永続的発展の道も開かれてくるのです。
                               広池出版 心のカレンダーより